10月18日（日）、快晴のなかで2015年のクラブ選手権決勝が行われました。男子の朝倉守さんと高木歩さんの対戦は朝倉さんが2-1で勝利を収め、女子の山口惠子さんと井上由刈さんの対戦は5-3で山口さんが勝利を収めました。表彰式ではお互いの健闘を称えあい、言葉に詰まる場面（注：男子）も。会場からは「泣いていいよ」と声援（？）が飛び、温かい雰囲気に包まれました。

準優勝の高木さんは「本当に今日は幸せな気持ちでした」と一言、井上さんは「山口さんはほとんどのホールでパーオンするなど、すばらしいプレーでした」と振り返り、好ゲームだったことがうかがえます。

優勝した二人は「今日はシーソーゲームで、どちらが勝ってもおかしくありませんでした。少しだけ高木さんより運があったおかげで勝たせてもらいました。実は1年前のクラチャン準決勝で品部さん（2014年チャンピオン）に1ダウンで負けたことがくやしくて。次はがんばろうと思っていましたし、今回ほど、周囲の期待に応えたいと強く思ったことはありません」（朝倉さん）

「ミュアヘッド杯に続いて勝たないと褒めてもらえないと思っていました。緊張しましたが、いつも通りリラックスすることを心がけてプレーしました。力が入っていいことは何一つありませんから。対外試合などで経験を積み、プレー中にどう自分と向き合ったらいいのかを学んだ成果が出たのかもしれません。また、キャディを務めてくださった上野泉さんには適確なアドバイスをいただきました」（山口さん）

さまざまなドラマがあったクラブ選手権。16年に向け「次こそは」と、思いを新たにした人も多いのではないでしょうか。