BWCのコンセプト

ブリック&ウッドクラブ~理想のゴルフクラブを目指して

ブリック&ウッドクラブ~理想のゴルフクラブを目指して


1994年、日本の過熱した景気も去り、多くのサラリーマンや起業家たちは出口の見えないトンネルにいるような暗澹たる気分でいたころ、坂征郎をはじめ後のブリック&ウッドクラブ創始者となるメンバー数人がアメリカから帰国しました。
彼らが久しぶりに日本のゴルフクラブで再会した時のことです。
一人がこんな言葉を口にしました。
「日本のゴルフクラブは、なにかモゾモゾするな…」

「アメリカのゴルフ場のほとんどが、クラブは自分で持ち運びできるのに、日本ではなぜキャディさんが至れり尽くせりするのか?」
「なぜスルーで回れず一時間近くも昼食をとらなければならないのか?」
「クラブハウスはあんなに立派な必要があるのだろうか?」

アメリカから帰国したばかりということもあり、アメリカと日本のゴルフ場には様々な点で開きがあることに否応なく気づかされました。
会話が弾むにつれ、彼らは「自分たちのクラブをもつ」という夢のような話へと発展していきました。

それから間もなくして、話は急展開します。「自分たちの手によるゴルフ場作り」という夢が実現するチャンスが舞い込んだのです。ゴルフ場用地を入手できる!
「バブルに踊るのではなく、景気が低迷している今こそ、しっかりした計画を立てる好機だ!」

モゾモゾではなくスキッとするような、今までにない健全なゴルフクラブを仲間たちと手を携え自分たちで作る、そんなプロジェクトがスタートしました。

欧米では当たり前でも、日本ではあリ得ないゴルフクラブ。それは、完成したゴルフクラブにただメンバーが参加するだけではなく、メンバー自らが協力して作り上げていく、というものです。クラブ運営のためのほとんどの仕事は、メンバー全員が話し合いをし、決定し、実行していく。そして、完成後もクラブを維持していくために、メンバーそれぞれの力を必要とする、そんなゴルフクラブです。メンバーの力、つまり権利と義務がセットとなった全員のボランティア活動で運営が成り立つのです。

現在でも多くのメンバーがクラブ運営に関する何らかの委員会に属し、その代表の理事たちが月に1回会議を開き、クラブの運営を決めています。
自分たちのゴルフ場作りの夢は叶い、そして今、新たな道を進み始めているのです。