ゆっくり走ると”いいこと”だらけ

ゆっくり走ると”いいこと”だらけ 300 200 千葉のゴルフ場【ブリック&ウッドクラブ】


ゆっくり走ると”いいこと”だらけ


ゆっくり走ると
“いいこと”
だらけ

写真:「スロージョギング」トークショー

4月12日(土)に「スロージョギング」トークショーが開催されました。講師は福岡大学スポーツ科学部教授の田中宏暁先生。運動生理学がご専門で、スロージョギングの第一人者として普及のために活躍されています。

スロージョギングとは、その名のとおり、歩くようなゆるやかなペースで走ること。話をしたり歌いながら走ることができる、「ニコニコペース」が基本です。

「ゆっくり走る」だけなのに、現代病に悩む私たちには効果テキメン。田中先生はさまざまな研究結果を示しながら説明されました。生活習慣病やメタボの改善、減量、脳の活性化にもつながるというから驚きです。ふつうに歩くことと比べると、消費カロリーは2倍。歩くより大きな筋肉が使われますし、また歩くだけではなかなか鍛えられない、大腿前部などを鍛えることができます。その結果、「体力がつく、体重が落ちやすくなる、いつの間にか早く走れるようになる」(田中先生)。運動療法として効果を上げるためには、1日30分以上(できれば毎日)、週180分以上が望ましいとのこと。

田中先生は46歳の時にスロージョギングを実践し、ご自身のメタボを解消したそうです。ちなみにマラソンの最高記録は2時間38分48秒。66歳の現在も筋肉量は若者とほとんど変わらず、体脂肪率はなんと9%。スロージョギングと、朝と昼の主食を半分に制限する食事療法を組み合わせると容易に減量できるという話もありました。

最後に、スロージョギングのポイントを伝授していただきました。

1. かかと着地ではなく、指の付け根(フォアフット)で着地します。足踏みすれば、フォアフット着地がどういうものか体感できます。
2. 歩幅は小さく、あごを上げて背筋が自然と伸びるような姿勢で。
3. ひじは90度に曲げ、腕をふる意識は不要。
4. 呼吸は自然にまかせる。

田中先生はゴルフのラウンド中にもスロージョギングを実施しています。「カートの運転はプレーヤーが交代しながら行い、ラウンド中にスロージョギングをやれば最高です」と田中先生。いくつになってもゴルフを楽しみたいもの。まずは、毎日の生活の中で取り入れ、ラウンド中もカートまでの行き来をスロージョギングしてみませんか。もっと詳しく知りたい方は、田中先生の著書『スロージョギング入門』(PHP文庫)、『スロージョギング健康法』(朝日新聞出版)なども参考にしてください。